小谷真三先生と私

2013.10.12

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今回の「小谷眞三展」は私がお願いして実現したものですが、ここに来るまでに長い年月がありました。

 

少し昔話になります。時は、私が小学生の時に遡ります。当時10歳足らずだった私が、たまたま連れて行ってもらったお店に真三先生の作品が飾ってありました。

 

目に飛び込んで来た深緑色の花瓶や、かわいらしい形のワイングラス。吸い寄せられるように近づいて、手に取りお店の方に声をかけられるまで、ずっと見入っていました。

 

冷たいはずのガラスの器に感じたあたたかみを、今も忘れず覚えています。何とも言えないその作品たちの佇まいに、感動して、この世の中にこんな綺麗なものがあるのか、と本当に衝撃を受けたのです。

 

そして、無謀にも私もこんなの作りたい。ガラス屋さんになる!!と決意したのです。

 

お店の方に、これを作ったのは小谷真三さんという作家さんで岡山県にいるんだよと教えて頂き、何度も先生の名前を呟きながらかえりました。

 

図書館などで調べてみましたが、調べ方もあまりわからず、先生の情報を知る事はできませんでしたが、ガラス屋さんになる、という決意はずーっと変わりませんでした。

 

 

 

さて、高校3年生、志望校を決めなければならない時期。その当時、ガラスを学べる大学はなく、私は渋々、七宝学科のある大学を受験しようとしていました。

 

そんな折です、通っていたデッサン教室で、めくっていた資料に、倉敷にガラス工芸コースのある大学ができて、しかも、教授が、小谷真三さんだと書いてあったのです!!

 

なんてタイミング。きっと小谷先生は私のために教授になったんじゃないの?と自惚れ、舞い上がりました。

 

もちろん行くしかありません。高3の9月頃でした、渋々行く気だった大学の願書はもう出してあった上に、倉敷の芸大は、今まで一度模した事のない色鉛筆デッサンでの受験でした。

 

デッサン教室の先生にも、今からは無謀だと呆れられ、両親からも、願書を出して受験料も納めたのに、、と言われましたが、申し訳ない事に全く耳に入りませんでした。

 

只々、小谷真三先生めがけて一直線です。何年受験してでも倉敷の大学に行く。そう言い続け、我が儘を通させて頂きました。思いの強さが勝ったのか、無事に合格し、倉敷芸術科学大学に入学しました。

 

 

 

いよいよ小谷真三先生に逢える。

 

 

やる気満々、情熱満々です。満を持してお会いした小谷先生は、作品そのままの、暖かくてかわいくて、一緒にいるだけで笑顔になれる。素晴らしい方でした。

 

奥様も、息子さんであり、ガラス作家である小谷栄次さんも、やはり暖かみのある素敵な方たちで、先生の作品が暖かいのは先生はもちろん、支えている皆様も暖かいのだと感じました。

 

又お前か、と笑われる程、教授室や御宅にお邪魔してはお話を聞き、制作風景を見せて頂き、色々な場所に連れて行って頂き、色々な事を学ばせて頂きました。とても大事にして頂き本当に感謝をしております。

 

 

 

先生の作品に巡り会ってからの私は、美しいもの、藝のあるものに関心を持って生きてきました。そう考えると、私の藝の原点は小谷真三先生なのだと、思っています。

 

自分で作品を作り、又同じ道を志す友人や、その道の先輩である、作家の先生方の作品を見ているうちに、ギャラリーを作って、この作品たちをたくさんの方々に見ていただきたいと漠然と思うようになって行きました。

 

そして、冗談のように、真三先生にも、ギャラリーをしたら作品置いてくださいね。絶対ですよ。とお話していたのです。

 

それから、10年以上の時が流れてしまいましたが、ギャラリーをしたいのだ。とお話したところ、お忙しいにも関わらず、承諾して下さいました。

こうして、この度の小谷真三展が開催されることになったのです。

 

先生の胸を借りて、記念すべき杮落し展を開催する事が出来ますこと本当に感謝しつつ、私も身を引き締めて、しっかり努めさせて頂こうと思っております

 

 

 

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杮落しまであと8日

2013.10.09

伊勢御屋藝品店の開廊まであと8日となりました。

 

200点以上の作品が出揃いすべてを並べてみると、何とも『贅沢な空間』

この状態がずっと続けばよいのに、とも思ってしまう程です。

 

また、杮落し記念の小谷眞三先生の作品だけでなく、別室にて常設展も展示致しております。

4部屋それぞれに、全国から集った素晴らしい作家さんの作品たちがこちらも背筋を正して並んでいます。

 

まだポスターを含め、販促物も揃っていなかったある日、当店の前を歩いていた一人の渋い男性が、

「外から格子越しに、何か神々しいものが見えて、更に奥を見てみると、

え、、どうして伊勢に、こんなにも小谷眞三さんの作品が、、と思わず、入って来てしまった。」という。

 

それを聞いたこちらも、とても驚いて、よく気付いてくれましたね、とお互いにびっくりです。

旅の途中で、当日は来れないのでということで、ご事情を踏まえご覧いただくこととなりました。

 

嬉しいなぁ、いいなぁ、と仰りながら畳にあぐらをかいて、作品を眺めてしばしの時を過ごされてみえました。

来て良かったです。そう言って頂き、かえっていかれました

 

3日間しか会期がないので、当日どうしてもお仕事や御用がある方などから、お電話などを頂戴します。

会期を待って下さる方がいる事を思うと悩みますが、当日どうしても来られない方限定で、このブログを見たと言う方が見えましたら、お店までご連絡下さいませ。

                                                                                                                       

 

 

 

 

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伊勢御屋藝品店杮落し記念展告知

2013.10.09

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 先日、ポスターが出来上がって来て、当店にも貼らせて頂きました。

以前より、内装の工事をしたり、建具屋さんに来て頂いたりと準備期間が長かった事もあり、近くの方々にも、「何屋さんかと思っていたら。ギャラリーやったんか。ここやったらぴったりやね」とお声をかけて頂いたり、応援して頂けたりして、ますます張り切って準備をさせて頂いています。

 また、伊勢市内の様々な方にお願いをして、ポスターを貼って頂きました。

皆様、快く承知して下さり、感謝の気持ちで一杯です。

 伊勢に少しずつ増えている、倉敷ガラス 小谷眞三展ポスター。伊勢に来て頂けたら、見つけて頂けるかもしれません。

 

こちらへの道順や場所はこちらでご確認くださいませ。

 ▶ 伊勢御屋藝品店 店舗のご案内

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『倉敷ガラス・小谷眞三展』DM

2013.10.06

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DM発送をご希望の方は、info@gallery-isemiya.com まで、郵便番号、ご住所、お名前をご連絡くださいませ。

 

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ごあいさつ

2013.10.03

               ごあいさつ

 

謹啓

爽秋のみぎり、皆々様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜わり厚く御礼申し上げます。


さて、この度、伊勢は河崎の地において弊社併設ギャラリー、GALLERY ISEMIYA
和名『伊勢御屋藝品店 (いせみや げいひんてん)』を開廊する運びとなりましたこと
ここにご報告申し上げます。

元々「藝」は神への捧げ、あるいは祈りという信仰の対象として発展してきた歴史か
らも、弊社の運営する神具店と相共通することと考えております。

また、伊勢 河崎という土地柄は、かつてその水運の利を活かし、蔵を構え、各地との
交易で栄えた街でもあります。当ギャラリーでは、そうした背景、水脈を受け継ぎ、
各地の選りすぐりの藝の品々と旧家の佇まいの妙をご堪能いただければと存じます。


記念すべき当ギャラリーの「杮葺落記念展」としまして『倉敷ガラス・小谷眞三展』
を開催いたします。

民藝運動の名だたる巨匠達にも愛用され、 また作品のみならず、「人間力」とも呼ぶ
べき、その素晴らしいお人柄は各界の著名人をも惹きつけて止みません。
民藝の精神を変わらず継承した計200点を越える作品が、伊勢に集まっております。

どうぞこの機会に「炉の余韻の残るガラス」に囲まれた贅沢な時間とともに、
皆々様方へ、直にごあいさつが出来れば幸甚にございます。


                               謹白

                               伊勢御屋藝品店
                               店主 奥野真琴

 

 

杮葺落記念展 倉敷ガラス・小谷真三展」の詳細
>> http://www.gallery-isemiya.com/gallery/gallery_info


 

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